観る人の期待を裏切るどんでん返しという展開。
私自身あまりサスペンスを観ないのですが、衝撃のオチに「そうきたか!」と唸った作品をいくつかご紹介します。(※未見の方、あらすじを知りたくない方はお気をつけ下さい。)
アイデンティティー (2003)
ジャケットからして何かが起こりそうな予感しかないサスペンス映画です。
豪雨によりモーテルに閉じ込められてしまった男女が次々と順番に殺されていく事件が発生。サイコ的な描写もありますが、自他共に認める鈍感人間の私が珍しくオチを想像できた貴重な作品です。プロット・脚本・キャストのバランスが良い一本。
ラストでよくこれだけ回収できるなと思わせてくれる展開でした。
マッチスティック・メン (2003)
リドリー・スコット監督、ニコラス・ケイジ主演のいわゆる詐欺映画。
凄腕ながら極度の強迫性障害をもった詐欺師が主人公。治療の一環で元妻との間にできた14歳の娘と会い、心の安定を取り戻していくも、娘が父の仕事を手伝うようになってから徐々に出始める仕事への影響。散りばめられた伏線も見事です。
http://www.sfgate.com
釈然としないラストながらも、そのモヤモヤを中和させる脚本に渋々納得。
ヴィレッジ (2004)
頭を空っぽにして観ることのできる方にお薦めです。映像美も素敵な一本。
森の中にある小さな村が舞台。人々は皆「怪物が住んでいるから森に近づいてはならない」という掟を守りながら暮らしていましたが、盲目の少女の恋をきっかけに事態が変わり始めます。「あ、そういうことなのね」というのが率直な感想でした。
https://www.familyeducation.com
ジャケットだけ見るとホラーっぽいですが、中身はサスペンス映画です。
ユージュアル・サスペクツ (1995)
どんでん返しの代表格ともいえるほど、必ず名前が挙がるのがこの作品。
集められた常連の容疑者(ユージュアル・サスペクツ)5人を軸に描かれた、麻薬事件を巡る犯罪サスペンス。オチと対面した時、何とも言えない衝撃と爽快感が脳を駆け抜けます。緻密にしっかり作りこまれた脚本はまさに唸りたくなるほど見事。
http://www.byrneholics.com
アカデミー脚本賞をはじめ多数の賞を受賞。2回以上観たくなること請け合いです。
メメント (2000)
時間軸を利用した脚本が秀逸すぎて度肝を抜かれた、前代未聞の映画です。
強盗に妻を殺され、自身も突き飛ばされた影響で10分しか記憶を保てない男。重要なことは刺青として体に残し、人や場所は写真に撮って記憶障害をカバーしていきます。観る者を引きずり込むような斬新な展開が最高。あと、脳を酷使します…
単純に映画のフライヤーがカッコよかったので、学生時代は部屋に飾ってました。
今日の名言。
時間の経過を知らなければ、癒しもない。
映画『メメント』より