思案に余る一大事に出会ったときは、一大事と考えるから決断がつかない。
大事の思案は軽くすべし。
武士は何事も七呼吸で決断せよ。
鍋島 直茂 という戦国武将の言葉です。
その鍋島直茂を理想像として武士の心得が示された『葉隠』にも「七息思案」という言葉が出てきます。

- 作者: 中西豪
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2002/07
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
七つ呼吸するほどの時間で素早く決断せよという精神。
確かに心が散らかっていると、どれだけ熟慮を重ねてもいい考えが浮かばないことが多く、先延ばしにしたり時間をかけすぎれば、ここぞという大事なタイミングを逸してしまうことが往々にしてあります。
息7つというと、時間にして30秒~1分ほど。
深呼吸によって平常心も取り戻され、ふっきれた状態 or 心が整っているであれば、いろんなことが7つの呼吸の間に判断できるのかもしれません。
闇雲に答えを出すということではなく、腹を据えて出した答えに自信と覚悟を持てるかどうか。
物事をしっかり考えるのはもちろん大切なことですが、重要な決断を下すためにどれだけ思慮できたか、どれだけ知恵を積んで来られたか、どれだけ感性を磨いたか。
そんなことがもっと大切なのではと思います。
今まさに転職を考えていますが、忙しいことを言い訳に結論までの時間をかけすぎている自覚あり。とりあえず不調だった洗濯機を買い替える決断はサッと下せたので今日はこれにて…。
一昨日、昨日と「 7 」にちなんだ記事だったので、どうせならと思って自戒の念も込め、今日も7をテーマにお届けました。どうぞよい週末をお過ごし下さいね。
今日の名言はこちら。
苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン